第25回 日本ホスピス・在宅ケア研究会 全国大会inとかち

日程表

プログラム

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シンポジウム

■シンポジウム1
『「家に帰りたい」という思いをつなげる かなえる』

9/15 大集会室 9:30~12:30

【座長】
宇都宮宏子 氏
(在宅ケア移行支援研究所宇都宮オフィス 代表)
光  恵子 氏
(JA厚生連帯広厚生病院 看護部長)
【シンポジスト】
堤 伸一郎 氏
(医療法人社団真愛クリニックつつみ 院長)
村野しのぶ 氏
(広尾町社会福祉協議会・介護支援専門員)
宇野 雅樹 氏
(有限会社イナガミ薬局 代表取締役)
土屋 絢子 氏
(広尾町国民健康保険病院・訪問看護師)
西川 真紀 氏
(北海道社会事業協会帯広病院 がん化学療法認定看護師)
【企画趣旨・内容】

 治る見込みのない病状における療養の場として、自宅を希望する人が半数以上もいることが以前より明らかになっています。また、人生の最終段階での延命治療を希望しない人も年々増えています。そしてここ数年前から病院完結型医療から地域完結型医療への転換が叫ばれ、施設・居宅・自宅を含む在宅での看取りを念頭においた地域包括ケアシステム構築も国策として始まっていますが、まだまだ多くの人が病院で亡くなっている状況が続いています。
 その要因として、「人はいつか死を迎える」というあたりまえの事実が医療従事者にも国民にも認識されず、治す治療が死の直前まで続けられている、あるいは、治療によっても治らないと判断される場合や、生命予後が短いと判断される場合でも、そのことが本人には伝えられず、人生最終段階における本人の意向や希望が聴取されていない、特に病院の医療従事者が病院以外の場所で看取ることが可能であることを理解していないなどの複数の要因が挙げられます。
 しかし、このような状況においても、本人が「家に帰りたい」、あるいは家族が「家に連れて帰りたい」という思いを抱いていることがあります。このような場合、その思いを実現するための現状の課題とその対応策について話し合っていただきます。また、できれば、入院しない外来の時点で、その思いを察し、早めに、地域のかかりつけ医等と連携する体制を作ることができればより望ましいと思いますが、そのための課題などについても話し合っていただきます。

■シンポジウム2
イノベーションはどこから~普通の暮らしの当たり前の幸せを実現する~

9/15 大ホール 14:50~17:30

【座長】
堀田 聰子 氏 
(慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 教授)
松山なつむ 氏
(訪問看護ステーションかしわのもり 統括所長)
【シンポジスト】
市原 美穂 氏
(一般社団法人全国ホームホスピス協会 理事長)
大原 裕介 氏
(社会福祉法人ゆうゆう 理事長)
加藤 忠相 氏
(株式会社あおいけあ 代表取締役)
下河原忠道 氏
(株式会社シルバーウッド 代表取締役)
【企画趣旨・内容】

 地縁血縁の機能が弱体化している今日、地域共生社会という古くて新しい概念を具現化するために、今、何を求められているのでしょうか。行政と民間、支える人と支えられる人という枠組みを超えて、問題提起しながら、面白さと「次は何を」という周囲の期待を遥かに超越した圧巻のスピードでイノベーションを巻き起こすひとがいます。一方で、地域の暮らしに混ざり、「家」を軸に普通の暮らしを追求し続け、全国に旋風を巻き起こし、確固たる道を切り拓いたひともいます。
 そこに共通するのは、世代や職業、立場や経験などは関係なく、あたり前の幸せに誠実に向き合い続けること、地域を耕し続けること、普通の暮らしへの価値観が共通しています。それぞれの地域で共に考え、行動するきっかけとなる、人とひとのつながり、そこから生まれるかけ算のエネルギー。現在進行形のプロフェショナルからの活動からその極意を紐ときます。

■シンポジウム3
生活・人生を支える在宅医療の現状と課題

9/15 レインボーホール 14:50~17:30

【座長】
酒井  俊 氏 
(帯広第一病院 副院長)
【シンポジスト】
今井 貴史 氏
(帯広第一病院緩和ケア科・科長)
土畠 智幸 氏
(生涯医療クリニックさっぽろ 院長)
保前 英希 氏
(帯広厚生病院神経内科 診療部長)
寺嶋 正啓 氏
(医療法人社団博仁会おおえメンタルクリニックゆう)
【企画趣旨・内容】

 従来、病院でなければ対応できないとされてきた医療依存度の高い病態においても、在宅医療で対応することができる状況となっています。特に、積極的治療により病状が好転しない進行性の病気においては、適切な在宅医療による支援があれば、これまでの自分の暮らしや生活を継続でき、社会から隔離されず、自分のありたいと願う人生を過ごすことができ、そして、身体的苦痛、心理的苦悩、社会的苦悩、スピリチュアルな苦悩が少なくなる等の大きな利点が享受できます。
 そして、国民の半数以上が、治る見込みのない病状であれば最後は自宅で過ごしたいという希望をもっているという事実があるにもかかわらず、介護力がない、看取りに不安がある、在宅医療の体制がないなどという理由で、また、病院医師が在宅医療をよく知らないこともあり、在宅医療という選択枝が提示されず、多くの人が病院死となっています。
 今回の企画では、「最期は自宅で」と希望している人の希望ができるだけ叶えられ地域体制の構築を目指し、シンポジストの方々には医療依存度の高い病状(在宅医療、進行がん、神経難病、医療ケア児、統合失調症等)であっても、在宅医療で対応することが可能であること、そのために必要な知識や技能についての解説をしていただいたうえで、現在、これらの病状で在宅医療が普及していない要因等について、普及における課題や課題解決策について話し合っていただきます。

■シンポジウム4
薬局はまちづくりの一つの拠点ー地域包括ケアシステムにおける薬局の役割ー

9/15 大集会室 13:30~15:30

【座長】
宇野 雅樹 氏 
(有限会社イナガミ薬局 代表取締役)
【シンポジスト】
山田 武志 氏
(北海道薬剤師会 常務理事)
佐々木 淳 氏 
(医療法人社団悠翔会 理事長)
松本 健春 氏 
(株式会社 まつもと薬局 代表取締役)
【企画趣旨・内容】

 今、地域の薬局や薬剤師の役割が大きく見直されています。具体的には、これまでは薬の処方(調剤)や薬歴管理が中心の業務であったものが、薬局での服薬指導業務/残薬管理業務が加わり、在宅での訪問業務としての薬剤配達/服薬指導/残薬管理が加わり、さらに、健康相談、医療情報提供、健康状態(栄養状態、フレイル、認知機能等)のチェック機能など、そして、多剤処方のチェック機能等が役割として付加されつつあります。これらの動きを表わす言葉として、「かかりつけ薬剤師」、あるいは「健康サポート薬局」などのキャッチフレーズが使われますが、地域包括ケアシステム構築に必要不可欠な役割であり、薬局がこれからの「まちづくり」の一つの拠点としての役割を果たしてゆくことが期待されています。
 しかし、現状では、まだ薬剤師・薬局側の意識、薬局を利用している医療機関、薬局を利用している地域住民の意識はまだまだのようです。
 この現状をありたい姿に変えるためには、どのような障壁(課題)があるのか、そしてその課題解決のために今後取り組むべきことはなにかについて、これまでの取り組みを振り返って議論していただきます。

■シンポジウム5 
認知症でも安心して暮らせるまちづくり
「十勝の認知症初期集中支援」 〜成り立ち、現状、課題~  

9/16 小ホール 9:00~11:40

【座長】
大江  徹 氏 
(医療法人大江病院認知症疾患医療センター)
佐々木雅美 氏 
(医療法人大江病院認知症疾患医療センター)
大森 亮子 氏
(医療法人大江病院認知症疾患医療センター)
【シンポジスト】
郷   晃 氏 
(地域包括支援センター帯広至心寮)
米森 洋子 氏 
(地域包括支援センター帯広市社会福祉協議会)
柏谷 由紀 氏 
(地域包括支援センター愛仁園)
瀬川 寿恵 氏
(地域包括支援センター帯広けいせい苑)
品田 綾乃 氏 
(音更町地域包括支援センター)
【企画趣旨・内容】

 認知症初期集中支援とは、複数の専門職がチームを作り家族の訴え等により認知症が疑われる人や認知症の人及びその家族を訪問し、アセスメント、家族支援等の初期の支援を包括的・集中的(おおむね6ヶ月)に行い、自立生活のサポートを行う。
対象は40歳以上で、在宅で生活しており、かつ認知症が疑われる人又は認知症の人で、
1、医療・介護サービスを受けていない人、または中断している人、
2、医療・介護サービスを受けているが、認知症の行動・心理症状が顕著なため、対応に苦慮している人を対象としている。
今回、平成28年10月からスタートした十勝(10市町村)認知症初期集中支援チームの成立までの過程と、成立してからの活動報告、そして現状と課題をディスカッションする機会とする。ちなみに十勝の認知症初期集中支援チームの成立までの過程は以下の通りである。
十勝地方は障害保健福祉圏域(二次-三次医療圏)で、十勝の面積は秋田県程の広さであるが(十勝の人口354千人、帯広市の人口167千人、H29年11月)サポート医が3人(H26年)しかいなかった。
認知症初期集中支援チームにはサポート医が欠かせず危機的状況であった。
事業を進めるにあたり帯広市の4つの地域包括支援センター、音更町、士幌町、上士幌町、幕別町、池田町、浦幌町、芽室町、清水町、中札内村の地域包括支援センターがこの事業の協力を希望し、行政と福祉と医療の連携を十勝総合振興局が担った。
H25年10月に大江病院が認知症疾患医療センターを開設し、H26年10月から帯広市内の4つの地域包括支援センターと連携会議を毎月開催した。
H27年4月から認知症疾患医療センターが十勝管内における認知症が疑われる方及び受診拒否の方の往診を開始し、同時に包括連携会議を十勝管内に広げて開催した。その他にマニュアル作り、スケジュール管理、チーム員研修の受講を行い支援開始となった。
結果的に手法を統一し、チーム員であるサポート医、医療系職員、福祉系職員、そしてこの広域の各職種が対象者に関わる事により専門技術を向上させることを目指し、官と民、そして保健、福祉と医療の垣根を越えた連携によりチームが形成されるに至った。

■シンポジウム6 
ごちゃまぜの中にまざる ~地域で活動する訪問看護師が期待される役割とは~

9/16 大集会室 9:00~11:40

【座長】
秋山 正子 氏
((株)ケアーズ・白十字訪問看護ステーション 代表)
山田 康介 氏
(北海道家庭医療学センター 副理事長・更別村国民健康保険診療所 所長)
【シンポジスト】
高橋 都子 氏
(訪問看護ステーションアシスト 所長)
川口 篤也 氏
(函館稜北病院総合診療科 科長)
西上ありさ 氏
(studio-L TOKYO 代表)
【企画趣旨・内容】

 在宅で最期まで暮らし続けたいと願う住民は多くいらっしゃいます。しかし、それが必ずしも自宅ではなく、住み慣れた地域にある施設や高齢者住宅など、少子高齢 ・人口減少の現代では、住まいも住まい方も多様化しています。それに応じて、それぞれが納得する場で、たとえ病気や障がいがあっても、また加齢に伴う心身機能の低下により添い、人生を全うして頂きたいと願う訪問看護師もまた多くいます。さらに、医療的ケアが必要な子ども達も家族と共に地域で暮らすことで、その子どもを含め多くの住民に、計り知れないプラスの影響をもたらすと言われています。 それら全ての人々の当り前の日常を支えるとは。そこに訪問看護師がどのような役割を発し、また、どのような可能性を秘めているのか。24時間対応の訪問看護、地域における訪問看護師の役割と期待など、包括的に討論して頂きます。

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