第25回 日本ホスピス・在宅ケア研究会 全国大会inとかち

プログラム

開会式

9/15 大ホール 9:20-9:30

大会長講演・基調講演

「地域で看取るまちづくり」

蘆野 吉和 氏 (社会医療法人北斗 地域包括ケア推進センター長)

特別講演

➀「いのちに寄り添う・いのちを看取る」

石垣 靖子 氏 (北海道医療大学 名誉教授)

➁「思いやりの深いコミュニティー」(仮題)

堀田 聡子 氏 (慶応大学健康マメジメント研究科 教授)

➂「悲しみを生き抜く力」

高木 慶子 氏(上智大学グリーフケア研究所特任所長)

➃「思いをつなぐ」

柏木 哲夫 氏(淀川キリスト教病院 理事長)

特別講演(市民公開講座)

「大人が絵本に涙するとき~生きるいのちの泉~」

柳田 邦男 氏 (ノンフィクション作家)

基調講演

➀「人生最期の時までおいしく食べる」

飯島 勝矢 氏 (東京大学高齢社会総合研究機構 教授)

➁「認知症でも地域で穏やかに暮らす」

長尾 和宏 氏 (医療法人社団裕和会 理事長、長尾クリニック 院長)

➂「まちづくりとしての地域包括ケアシステム」

武田 俊彦 氏 (厚生労働省 医政局局長)

市民公開講座

➀特別講演「大人が絵本に涙するとき」

柳田 邦男 氏

➁対談「病院で死ぬのはもったいない~〈いのち〉を受けとめる新しいまちづくり~」

山崎 章郎 氏、二ノ坂保喜 氏

安心地域劇(十勝連携の会担当)

「輝いて生きる ~三途の川で出会った3人の身の上話。あんたの最期 どうだった?」

【演劇の内容】
 2016年兵庫県加古川市で上演された安心地域劇「輝いて生きる」の十勝版を作成し、十勝連携の会が上演します。肺癌を患い、施設で亡くなった法務さん、自宅で亡くなった家田さん、病院で亡くなった院内さんが三途の川の手前の地獄茶屋で出合い、それぞれの身の上話を始めます。その中で、人生最終段階の医療の受け方の違いに気がついた院内さんが、再度現生に戻り、自分の生き方を見つめなおすというシナリオですが、演劇の素人集団がうまく演じることができるでしょうか。乞うご期待。

シンポジウム

■シンポジウム1 『「家に帰りたい」という思いをつなげる かなえる』

【座長・話題提供】

宇都宮宏子 氏(在宅ケア移行支援研究所宇都宮オフィス 代表)他1名

【シンポジスト】

(指定)4~5名を予定

【企画の趣旨】

 治る見込みのない病状における療養の場として、自宅を希望する人が半数以上もいることが以前より明らかになっています。また、人生の最終段階での延命治療を希望しない人も年々増えています。そしてここ数年前から病院完結型医療から地域完結型医療への転換が叫ばれ、施設・居宅・自宅を含む在宅での看取りを念頭においた地域包括ケアシステム構築も国策として始まっていますが、まだまだ多くの人が病院で亡くなっている状況が続いています。
 その要因として、「人はいつか死を迎える」というあたりまえの事実が医療従事者にも国民にも認識されず、治す治療が死の直前まで続けられている、あるいは、治療によっても治らないと判断される場合や、生命予後が短いと判断される場合でも、そのことが本人には伝えられず、人生最終段階における本人の意向や希望が聴取されていない、特に病院の医療従事者が病院以外の場所で看取ることが可能であることを理解していないなどの複数の要因が挙げられます。
 しかし、このような状況においても、本人が「家に帰りたい」、あるいは家族が「家に連れて帰りたい」という思いを抱いていることがあります。このような場合、その思いを実現するための現状の課題とその対応策について話し合っていただきます。また、できれば、入院しない外来の時点で、その思いを察し、早めに、地域のかかりつけ医等と連携する体制を作ることができればより望ましいと思いますが、そのための課題などについても話し合っていただきます。

■シンポジウム2 多様な療養の場で、いのちに寄り添う

【座長】

堀田 聡子 氏 (国際医療福祉大学大学院 教授、医療介護福祉政策研究フォーラム 理事)

【シンポジスト】
下河原忠道 氏
((株)シルバーウッド 代表取締役)
加藤 忠相 氏
(株式会社あおいけあ 代表取締役)
大原 裕介 氏
(社会福祉法人ゆうゆう 理事長、北海道医療大学 客員教授、NPO法人全国地域生活支援ネットワーク 代表理事)
市原 美穂 氏
(一般社団法人全国ホームホスピス協会 理事長)「とも暮らし」という暮らし方と逝き方
【シンポジウムの趣旨】

 家族介護力が弱体化している今日、自宅だけでなく、施設等を含めた多様な療養の場で、人間としての尊厳を大切にしながら、看取りも含めて地域で最後までかかわり続けている人がいます。このシンポジウムでは、その活動を紹介していただき、これからの日本の地域社会に向けてのメッセージをいただきます。

■シンポジウム3
訪問看護師はまちづくりの要―地域における訪問看護ネットワークの充実に向けてー

【座長および話題提供】

秋山 正子 氏 ((株)ケアーズ・白十字訪問看護ステーション 代表取締役所長、特定非営利活動法人白十字在宅ボランティアの会 理事長、新宿区介護サービス事業者協議会 副会長、マギーズ東京 代表理事)他1名

【シンポジスト】

指定4~6名予定

【シンポジウムの趣旨】

 在宅医療や在宅緩和ケア(看取りを念頭においた在宅医療)は、医師、看護師、薬剤師などの地域医療職や介護職を含め多職種によるチームにより実践されますが、地域での看取りを含めて、どのような病状・状態であっても安心して地域で暮らし続けるためには、地域で活動する24時間対応の訪問看護ステーションの看護師が必要不可欠です。しかし、全国的に、十勝地域でも、24時間対応の訪問看護ステーションがカバーできていない地域も多く、地域に帰りたいと希望してもかなわないことも多いのが現状です。今回の企画では、地域における24時間対応の訪問看護師の活動を紹介して頂き、地域看護師としての訪問看護の役割の重要性について認識を深め、今後、地域での訪問看護のネットワークを作り、その充実をはかるためにはどのような課題があるのか、課題解決のためにはどのような戦略があるのかについて討論して頂きます。

■シンポジウム4
薬局はまちづくりの一つの拠点ー地域包括ケアシステムにおける薬局の役割ー

【シンポジスト】

指定4~5名予定 

【シンポジウムの趣旨】

 今、地域の薬局や薬剤師の役割が大きく見直されています。具体的には、これまでは薬の処方(調剤)や薬歴管理が中心の業務であったものが、薬局での服薬指導業務/残薬管理業務が加わり、在宅での訪問業務としての薬剤配達/服薬指導/残薬管理が加わり、さらに、健康相談、医療情報提供、健康状態(栄養状態、フレイル、認知機能等)のチェック機能など、そして、多剤処方のチェック機能等が役割として付加されつつあります。これらの動きを表わす言葉として、「かかりつけ薬剤師」、あるいは「健康サポート薬局」などのキャッチフレーズが使われますが、地域包括ケアシステム構築に必要不可欠な役割であり、薬局がこれからの「まちづくり」の一つの拠点としての役割を果たしてゆくことが期待されています。
 しかし、現状では、まだ薬剤師・薬局側の意識、薬局を利用している医療機関、薬局を利用している地域住民の意識はまだまだのようです。
 この現状をありたい姿に変えるためには、どのような障壁(課題)があるのか、そしてその課題解決のために今後取り組むべきことはなにかについて、これまでの取り組みを振り返って議論していただきます。

■シンポジウム5 認知症でも安心して暮らせるまちづくり

(key word:認知症初期集中支援チーム、認知症サポート医、認知症サポーター)

【シンポジスト】

指定4~6名予定

【シンポジウムの趣旨】

 平均寿命が飛躍的に伸びて大きな社会的課題となっているのは認知症対策です。寿命がのび認知機能が落ちてくるのは自然なことだと考えてもいいと思いますが、認知機能が落ちた人を地域社会で支える仕組みがまだできていない状況で、認知症の方が急激に増えてきています。
 そこで、認知症に対する地域社会の理解をすすめること、適切な医療介入とはどのようなことであるかについて理解をすすめること、認知症であっても地域全体で、その人権を尊重したケアが行われる環境を創ることなどが、どの地域であっても緊急の地域の課題です。今回、その課題解決のための現状の地域での試みについて話題提供します。

■シンポジウム6 生活・人生を支える在宅医療の現状と課題

【シンポジスト】

進行がんの在宅医療について
未定

医療的ケア児の在宅医療について
土畠 智幸 氏 (生涯医療クリニックさっぽろ 院長、医療法人稲生会 理事長)

神経難病の在宅医療について
未定

精神疾患(特に統合失調症)の在宅医療(ACT)について
寺嶋 正啓 氏(ACT十勝チーム:医療法人社団博仁会おおえメンタルクリニックゆう)

【シンポジウムの内容】

 従来、病院でなければ対応できないとされてきた医療依存度の高い病態においても、在宅医療で対応することができる状況となっています。特に、積極的治療により病状が好転しない進行性の病気においては、適切な在宅医療による支援があれば、これまでの自分の暮らしや生活を継続でき、社会から隔離されず、自分のありたいと願う人生を過ごすことができ、そして、身体的苦痛、心理的苦悩、社会的苦悩、スピリチュアルな苦悩が少なくなる等の大きな利点が享受できます。
 そして、国民の半数以上が、治る見込みのない病状であれば最後は自宅で過ごしたいという希望をもっているという事実があるにもかかわらず、介護力がない、看取りに不安がある、在宅医療の体制がないなどという理由で、また、病院医師が在宅医療をよく知らないこともあり、在宅医療という選択枝が提示されず、多くの人が病院死となっています。
 今回の企画では、「最期は自宅で」と希望している人の希望ができるだけ叶えられ地域体制の構築を目指し、シンポジストの方々には医療依存度の高い病状(在宅医療、進行がん、神経難病、医療ケア児、統合失調症等)であっても、在宅医療で対応することが可能であること、そのために必要な知識や技能についての解説をしていただいたうえで、現在、これらの病状で在宅医療が普及していない要因等について、普及における課題や課題解決策について話し合っていただきます。

ワークショップ

■ワークショップ1(1)(2) 地域で看取れる まちづくり(公募:一部指定)

(key word:地域での看取り、グループホームでの看取り、施設での看取り、まちづくり、地域包括ケアシステム)

【話題提供者】

公募 約10名

【ワークショップの内容】

 地域での看取りの場として、「病院」に代表される医療の場ではなく、「在宅」という日常性の感じられる暮らしの場を選択できるようになりつつありますが、まだまだ、地域の状況によっては、希望してもかなえられない状況があります。一方、現在進められている地域包括ケアシステムでは、国民の半数以上が望んでいる人生の最終段階を迎える穏やかな環境を、医療者介護者そして行政および地域住民が一緒になって創っていくこと、そして自分の希望している場で看取りが行えることを目指して、様々な政策が矢継ぎ早に出されています。平成30年度はすべての市町村が、このまちづくりに着手することが義務付けられます。しかし、このようなまちづくりに取り組んでいる市町村はまだまだ少ないのが現状ですが、地域によっては、医師会が中心になったり、介護関係者が中心となったり、市町村が中心になったり、地域住民が中心となったりして、様々な取り組みがなされています。今回の企画は、これらの取り組みについて紹介していただき、それぞれの地域にあったシステム構築の参考にしてもらうことを意図しています。様々な団体、施設、行政も含めた報告を期待しています。

■ワークショップ2 人生最後の時までおいしく食べることにこだわりませんか(指定)

(key word 食支援 多職種協働 口腔ケア 嚥下リハ 訪問リハビリ 訪問歯科 訪問栄養指導 サルコペニア フレイル オーラルフレイル)

【話題提供者】

指定 4~6名

【ワークショップの内容】

 十勝はおいしい食べ物が豊富にあります。これを人生最期の時までおいしく食べることができればと願う人は少なくないと思います。  平均寿命が飛躍的に伸び、多くの人が長生きしていますが、加齢とともに虚弱となり、要介護状態となる人も増えています。その原因として、栄養不足や運動不足などがあり、その発端として、歯や口腔内の状態が悪く、あるいは嚥下機能が落ちて、うまく食事がとれない、おいしく食べられないという人も少なくないのが現状です。歯科治療を含めた口腔ケアや、食事指導、嚥下リハビリ、サルコペニア対策としての運動リハビリなどが、健康寿命を延ばし、また、認知症機能の低下防止に役に立つことも証明されており、地域社会での「食支援」における多職種連携の必要性、重要性がクローズアップされています。今回の企画では、どのように連携するのかについて、具体的な取り組みの紹介、連携の課題およびその対応策などを検討していただきます。

■ワークショップ3 独居でも最期まで地域に暮らせる地域づくり(公募)

(key word:高齢独居、看取り、地域づくり)

【座長】

長尾 和宏 氏 (医療法人社団裕和会 理事長、長尾クリニック 院長) 他1名

【話題提供者】

(公募)4~5名

【ワークショップの内容】

 核家族化や独身者の増加で、独居の高齢者が増えています。その中には元気な人もいるでしょうが、認知症などを含む様々な障害をかかえながらも、自分の長く住みなれた場所で最期まで暮らし続けたいと思う(願う)人は少なくないと思います。遠く離れたところに家族がいて、身近に呼び寄せようとしても、住み慣れた地域を離れたくないという思いと家族に迷惑はかけられないという思いで板挟みになっている人もいます。住み慣れた地域を離れることは社会性を失うことにつながり、地域の過疎化が進む一因となります。したがって、地域全体で独居の高齢者を支え、地域で看取る体制を作ることは地域社会の重要な課題と言えます。ただ、地域のソーシャルキャピタルにはかなりの違いがあり、地域の事情にあわせて体制を構築してゆく必要があります。この企画では、独居高齢者が自分の希望する場所で最期まで暮らし続けるために、どのような地域体制が必要なのか、そのための関係する職種(行政を含めて)や地域住民の役割はどのようなものか、看取りに際しての留意点などを、これまでの経験を通してお話をいただき、共通項目の抽出、また、地域独自のあり方などについてまとめたいと思います。

■ワークショップ4
エンド・オブ・ライフケア(人生の最終段階のケア)におけるリハビリテーションの意義(指定)

(key word:人生の最終段階 リハビリテーション 終末期リハビリテーション)

【話題提供者】

指定 4~5人名予定

【ワークショップの内容】

 訪問リハビリテーションに「終末期リハビリテーション」という新しい分野が立ちあがっています。従来のリハビリは機能回復を目的としたものでしたが、本来リハビリには生活機能を維持改善するという目的があり、機能回復が望めない病状を持っている人、進行した慢性疾患や進行したがん、神経疾患、そして加齢の進行による身体的障害や認知機能障害(認知症)を持っている人に対し、低下する身体的機能に応じた生活機能の維持改善をはかる、社会参加を促す、嚥下機能の維持改善をはかるなど、人生の最終段階においても他の職種と協働して支援する多くの役割をもっています。今回の企画は、特に、人生の最終段階の時期に限定し、リハビリ職種がもっている役割について、実際の現場において起こる発課題、課題解決のための対応方法等について、話し合っていただきます。

■ワークショップ5
医療と介護の情報共有は連携の要~ICTによる効果的な情報共有のしくみを考える~(公募)

(key word:医療介護連携、在宅医療、ICT、情報共有)

【座長】

城谷 典保 氏 (新横浜在宅クリニック 院長、日本在宅医療学会 理事長)他1名

【話題提供者】

公募 4~5名

【ワークショップの内容】

 在宅医療には複数の医療職が関わるだけでなく、複数の介護職が関わり、対象者の身体的な面のみならず、対象者および家族(介護者)の生活や暮らしを支えます。このような多職種協働で最も必要不可欠な項目はコミュニケーションであり、さまざまな情報の共有です。この情報共有システムとしてICTが使われ始めていますが、うまく活用している地域は非常に少ないような気がします。しかし、近日中に市町村はこのシステム構築を始めなければいけないこととなっており、どのようなシステムがその地域に適切なのか、どのような運用の仕方が適切なのか、運用の障壁となっているのはどのようなことか、運用にあたっての留意点はなにかなど多くの課題があります。今回の企画は、医療と介護の情報共有システムを現在運用している団体にその現状と今後の課題等について報告していただき、可能であれば今後の導入に向けての現状の指針をまとめていただきます。

■ワークショップ6 人生の最終段階における宗教者の役割(公募)

(key word:人生の最終段階、スピリチュアルケア、人生の意味、臨床宗教師、宗教家)

【座長】

谷山 洋三 氏 (東北大学大学院文学研究科宗教学分野 准教授、日本ホスピス在宅ケア研究会 評議員)他1名

【話題提供者】

公募 4~5名

【ワークショップの内容】

 人生の最終段階では、様々な苦悩を持ちます。この中でもスピリチュアリティに関わる苦悩については、日本ではこれまであまり焦点が当てられてきませんでした。しかし、東日本大震災以降、死を目の前にして湧き上がってくる苦悩に対応する職種として「臨床宗教師」という人材の育成が始まり、現在、その資格をもった人が全国各地に散在するようになりました。今回の企画は、臨床宗教師を含めて様々な宗教にかかわる人が、人生の最終段階に直面する苦悩にどのように寄り添っているのか、その現状と活動の中で出てきている課題等について報告していただき、今後の展望について語っていただきます。

■ワークショップ7 「畳の上で死にたい」をかなえるケアマネジメント(指定)

【話題提供者】

未定 4~5名予定

【ワークショップの内容】

 「最期は畳の上で死にたい」と希望している人が国民の半数以上いるとの調査報告があり、また、人生の最終段階で延命治療を希望していない人が増えています。これまでは、その思いがかなわず諦めている人が多かったのですが、少しずつ対応できるようになってきました。しかし、様々な状況にある人(介護者がいない、認知症がひどい、経済的に困窮している、独断的な要求をするなどなど)に対してもケアマネジメントする必要がでてきます。今回の企画は、困難な状況にある人にマネジメントする際の留意事項などについて、その経験等を報告していただき、現状での留意点やコツなどについてまとまられることがあればまとめていただきます。

自己啓発プログラム(聴講型セミナー)

➀「看取りと文化、看取りの文化」

谷田 憲俊 氏 (西山医院 副院長、日本ホスピス在宅ケア研究会 理事 前理事長)

➁「臨床宗教師の可能性」

谷山 洋三 氏 (東北大学大学院文学研究科宗教学分野 准教授、日本ホスピス在宅ケア研究会 評議員)

【企画の趣旨】

 東日本大震災をきっかけに、2012年に東北大学に臨床宗教師養成講座が作られ、現在日本全体で200名以上の臨床宗教師が活動しています。この臨床宗教師は、死期が迫った患者や遺族に対して、宗教や宗派にかかわらず、また布教伝道をすることもなく、公共性のある立場からの専門的な心のケアを行う宗教者であり、死への不安、生きる意味の喪失感や罪責感、愛する人を失った悲嘆など、それぞれの心の苦しみや痛みを理解し、和らげるための支援を行うことを目ざして活動しています。今回の企画では、その活動を中心にお話していただきます。

➂「精神疾患の在宅ケア(ACT)」

桶田 昌平 氏 (医療法人社団博仁会おおえメンタルクリニックゆう、十勝リカバリープログラムセンター統括医師)

【企画の趣旨】

 ACTとは、Assertive Community Treatment:包括型市域生活支援プロジェクト)と呼ばれるもので、重い精神障害を抱えた人は日本においては精神病院に隔離されていますが、これは世界の常識ではありません。精神科病院の病床数、人口千人あたりの患者数、平均入院期間は、日本は世界一で、世界の精神病院入院者の1/5が日本人となっています。なお、イタリアは精神病院を廃止しました。
 重い精神障害をもった人であっても地域社会の中で自分らしい生活を実現し維持できるような包括的な訪問型支援を提供するケアマネジメントを行うのがACTです。このチームは全国20か所ありますが、その一つが帯広にあります。今回はその活動を紹介していただきます。

➃「オレンジキッズラボ」

紅谷 浩之 氏 (オレンジホームケアクリニック 代表、日本ホスピス在宅ケア研究会 評議員)

【企画の趣旨】

 医療的ケアが必要な子どもたちとその家族を支えるが福井市で展開されています。活動のミッションとして➀インフラレベルでの医療サポート、➁本人と家族の成長を見つけ出すこと、➂地域を作っていくことを掲げて、➀未就学期のサポート、➁通学期のサポート、➂卒業後のサポート、➃非日常としてのサポートなどを行っています。今回はこの活動を紹介していただきます。

➄「医療的ケア児とともに生きる」

土畠 智幸 氏 (医療法人稲生会 理事長、生涯医療クリニックさっぽろ 院長)

【企画の趣旨】

 新生児医療が進歩し、超未熟児や先天的な疾病をもつ子どもが増えてきました。そして、その子供たちが日常的な環境で生活し成長することを支える在宅医療が必要になっています。今回は、この在宅医療についての活動を紹介していただきます。

➅「スピリチュアルケア」

大下 大圓 氏 (飛騨千光寺 住職、日本スピリチュアルケア学会 理事、日本ホスピス在宅ケア研究会 理事)

【企画の趣旨】

 人生の最終段階を迎える人、生命予後が限られている状況にいる人は、身体的苦悩、心理社会的苦悩、そして、スピリチュアルな次元における苦悩などをもっています。さらに、その家族も同様の苦悩を持つほか、悲嘆・死別などに伴う苦悩をもつとされています。これらの苦悩に対応するのがホスピスケアや地域緩和ケアであり、今回はスピリチュアルケアについて、ケアの現状などについてお話していただきます。

➆題名 コミュニティーケア~世界の潮流と福岡での取り組み~(仮題)

ニノ坂保喜 氏 (医療法人にのさかクリニック 理事長)

➇題名 コミュニティーケア ~ケアタウン小平での取り組み~(仮題)

山崎 章郎 氏 (ケアタウン小平クリニック 院長)

自己啓発プログラム(ワークショップ等参加型セミナー)
プレイベント(9月14日 16:00~19:00) 

➀ディグニティーテラピーワークショップ

【セミナーの担当者】

船越 政江 氏 (林山クリニック希望の家、訪問看護ステーションわたぼうし、日本ホスピス在宅ケア研究会 評議員)

【セミナーの内容】

講演とワークショップ

【企画の趣旨】

 ディグニティーテラピーとは、カナダのチョチノフ博士によって2005年に考案された、人生の最終段階におけるスピリチュアルケアの一つのアプローチです。これまでの人生を振り返り、自分にとって最も大切なことを明らかにしたり、周りの人々に一番覚えていてほしいもの(こと)について話をする機会を提供し、それを物語として完成させるものです。今回の企画では、その方法について実習します。

➁臨床瞑想教室

【セミナーの担当者】

大下 大圓 氏 (飛騨千光寺 住職、日本スピリチュアルケア学会 理事、日本ホスピス在宅ケア研究会 理事)

【セミナーの内容】

臨床瞑想法に関する入門講座

【企画の趣旨】

 在宅ケアやホスピスケアに関わる職種の方々は、その現場で様々なストレスを感じながら働いています。特に、人生の最終段階の病状であったり、看取りでは、家族だけでなく、関わる職種も大きなストレスに曝されます。そのような時に、心の安寧を取り戻す方法の一つが瞑想法です。今回の企画は臨床瞑想法のプログラムを自分のお寺で、あるいは全国で実践している大下氏に入門講座として研修を行っていただくものです。

➂臨床倫理セミナー(入門コース) 

【セミナーの担当者】

清水 哲郎 氏 (岩手保健医療大学 学長)

【セミナーの内容】

講演とワークショップ(臨床倫理シート) 180分

【企画の趣旨】

 人々のニーズが多様化する中で、医療や介護の現場で、利用者本人そして家族の意思(推定意思を含めて)や希望を確認することの重要性が増しているとともに、それをどのように実現させるのかの問いが多くなっています。
 人生の最終段階では、医療者介護者の従来行ってきた治療やケアと本人家族のニーズがあわないことが多いのが現実で、そのための多くの葛藤が生まれます。これが臨床倫理と言われるものですが、今回は、この臨床倫理に関する課題をどのように解決するのかについて研修します。

➃リンパ浮腫治療セミナー(講演と実技講習)

【セミナーの担当者】

佐藤佳代子 氏 (学校法人後藤学園付属医療施設リンパ浮腫研究所 所長)
阿部  聡 氏 (社会医療法人北斗 リンパ浮腫治療センター)

【セミナーの内容】

講演と実技講習

【企画の趣旨】

 リンパ浮腫は原発性(もともとリンパの流路が未発達)に起こる場合とがん手術後のほかに、がん進行等による人生の最終段階にかなりの頻度で生じてきます。これまでは、原因が「よくわからない」、原因はわかっていても「よくならない」として放置されていた苦痛への対応法として、複合的理学療法(徒手マッサージ、圧迫療法、運動療法、スキンケア)があり、有効(満足度を高める)であることが次第に認められてきています。今回の企画は、この治療法についての初歩的な知識や技能を伝えるための企画です。医療従事者、介護従事者および関心のある方は誰でも参加できます。

➄頭の休息法のセルフケア(チャンピサージ)

【セミナーの担当者】

こころ からだ いのち いろは

自己啓発プログラム(ワークショップ等参加型セミナー) 会期中(9月15日16日)

➀リンパ浮腫治療セミナー(講演と実技講習)

【セミナーの担当者】

佐藤佳代子 氏 (学校法人後藤学園付属医療施設リンパ浮腫研究所 所長)
阿部  聡 氏 (社会医療法人北斗 リンパ浮腫治療センター)

【セミナーの内容】

講演と実技講習

【企画の趣旨】

 リンパ浮腫は原発性(もともとリンパの流路が未発達)に起こる場合とがん手術後のほかに、がん進行等による人生の最終段階にかなりの頻度で生じてきます。これまでは、原因が「よくわからない」、原因はわかっていても「よくならない」として放置されていた苦痛への対応法として、複合的理学療法(徒手マッサージ、圧迫療法、運動療法、スキンケア)があり、有効(満足度を高める)であることが次第に認められてきています。今回の企画は、この治療法についての初歩的な知識や技能を伝えるための企画です。医療従事者、介護従事者および関心のある方は誰でも参加できます。

➁メイクセミナー

【セミナーの担当者】

山崎多賀子 氏 (美容ジャーナリスト、NPO法人認定乳がん体験者コーディネーター、NPOキャンサーリボンズ理事)

【セミナーの内容】

講演と実技講習 90分

【企画の趣旨】

 抗がん剤治療の副作用としての脱毛や皮膚障害(皮膚のあれ)は、治療を受けている人の心理面、者界面に大きな影響(苦悩)を及ぼします。特に女性では、美容の問題として深刻で重要な問題です。この企画では、自身乳がんで治療を受けた経験のある美容ジャーナリストの山崎氏に「キレイ」でいるこのこだわることについてのお話と、メイクアップ、スキンケアについてのこつなどの実技指導を行っていただきます。

➂私らしい死に方、生き方とは(入棺体験後のワークショップ)(公開)

【参加者】

入棺体験した皆様

【ワークショップの内容】

 すべての人は必ず死を迎えますが、元気な時に死を意識する機会は多くありませんし、日本ではこれまで「死」は日常から意図的に遠ざけられていました。また。誰もが死を経験するわけですが、この経験を活かすことはできません。誰にも伝えることはできません。入棺体験は、「死と再生」の疑似経験であり、自分の死と、そして自分のこれまでの人生を振り返り、これからの人生を見つめなおすよい機会であるとされています。今回の企画は、入棺体験後の感想を述べてもらいながら、必ず訪れる死について、自分にとっての望ましい死とはどのようなものが、望ましい死を迎えるために、今後自分でできること、地域の医療従事者や介護従事者に望むことなどを話し合ってもらう企画です。

➃わたしの想いをつなぐノートの書き方

➄エンドオブライフ・ケア援助者養成講座(予定)

【セミナー担当者】

小澤 竹俊 氏(めぐみ在宅クリニック(在宅療養支援診療所)院長。一般社団法人 エンドオブライフ・ケア協会 理事)

体験コーナー

➀入棺体験

➁リンパ浮腫徒手マッサージ

➂ケアする人のケア(チャンピサージ・KITAサウンドヒーリング)

➃心と体に寄り添う手あて

➄マシュマロタッチのハンドマッサージ 

患者会紹介コーナー

在宅医療・介護にかかわる職種の紹介コーナー

介護ロボット紹介コーナー プラザフィットネススタジオ 9/15 9/16

日本ホスピス在宅ケア研究会部会企画

市民部会企画

コミュニティーケア部会企画

スピリチュアルケア部会企画

グリーフケア部会企画

認知症ケア部会企画

こども共育部会企画